ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


私の影が私を無視する
私の夢が私を汲み取らない
私は部屋の隅にある宇宙に、
ブラックホールに憧れる


「僕ほどの優しさを研ぎ澄ました詩人になると
 天体の孤独などに言葉少しで
 そして、人という不可抗力の中で
 孤独の愛などを見抜くことが出来るのです」


私の体を逆流す血液に
私の命の欺瞞さに
星星の俯きが降り注ぐ、
星星の卑屈が輝ける


「僕はようやく、二十億光年の彼方に
 運命の彼女を見つけたのだ」


私は私を紛い物として
私は天体の広さに妬けて
物言わぬまま待ちました、
ああ、期待など抱けないはずなのに


「僕はいつか、きっと、ミサイルに」




「愛とはメルヘン、恋とは」