私の影が私を無視する
私の夢が私を汲み取らない
私は部屋の隅にある宇宙に、
ブラックホールに憧れる
「僕ほどの優しさを研ぎ澄ました詩人になると
天体の孤独などに言葉少しで
そして、人という不可抗力の中で
孤独の愛などを見抜くことが出来るのです」
私の体を逆流す血液に
私の命の欺瞞さに
星星の俯きが降り注ぐ、
星星の卑屈が輝ける
「僕はようやく、二十億光年の彼方に
運命の彼女を見つけたのだ」
私は私を紛い物として
私は天体の広さに妬けて
物言わぬまま待ちました、
ああ、期待など抱けないはずなのに
「僕はいつか、きっと、ミサイルに」
「愛とはメルヘン、恋とは」