ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


夢の中は一つの逃避行であり
妄想が一時の誤魔化しであり
努力を得ない私たちが静かに死んでいく
そんなこの世界に愛を込めて


失ったことがある人は言う
ここはまだ猫の居つく場所だと
怯える猫の代わりに僕が言う
どうしたら忘れた不安に身を焼かれずに済むのと


こんなにも傷ついたと気づいて
こんなにも間違えたと気づいて
それでも私が他人の私たちが確かにいる
そんなこの世界に愛を込めて


分かってしまった人は言う
ここではまだまかり通るだろうと
臆病な通行人の僕が言う
どうしたら知らない恐怖を知らずに済むのと



あくる日に見た恋慕のあの人に会えず
僕を打ちのめした狂人にももう会えず
散々な躊躇い傷に溢れている
この世界へよろしくとお伝え下さい




「この世界へと言えたら」