ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


彼は言いました
私は帰れない
ベッドにはもう帰れない
笑顔なんて意味もなく
ドアのない部屋で二人


彼は言いました
私はすぐに死ぬ
とてもみっともなく死ぬ
月夜なんて白々し
窓のない部屋で二人


彼は言いました
私が悪いんだ
全ての不幸は私のせい
犯されたら泣けばいい?
光りない部屋で二人


彼は言いました
私が馬鹿なんだ
被害者なんてもういない
殺されたら死ねばいい?
希望ない部屋で二人


彼はもう言わない
私は考えない
殺人事件があったのです
どうせ忘れてしまうでしょ
年を数えて可哀想




「壁の隅に隠れていたもの」