ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


少女はもう誰も信じられなくなった
其れは僕のせいなのですか
僕は発狂した左腕を殺さなければ
僕の脳みそを誰かが理解してしまう


僕に期待をした誰彼のことが
許せなくて目を伏せている僕
綺麗なものなんて認めない
僕はいつも正しくないと教わってきたの


痛い痛いと呻くカッターナイフに
僕の顔が映り現実が分かりません
その手にある電源コード
どうしてそんなに眩しくて苦しいの


僕の体はぶちまけた後だったから
あの子に会えなくて困ります
毒を持たないと延命できない
ポルノ映画を見ながら咽び泣いている


悪夢に慣れると手足は自意識を持つ
僕の呪われた家庭事情が見えてきた
努力に支配されてキチガイは声を使う
いつまでも頭痛と遊んで生きている


後から後から変わるから追いつけない
落ちたら最後、もう僕は離さない
お友達が堕胎されましたって言われて
誰かが助けてくれる事を待っていますか


そうして僕は毎日が毎日ですから
作為的に赤くなった空を殺しながら
ギリギリで音楽を辛うじて聴いて
嬉しくて怖くて知らなくて魘されています




「僕がいつも熱量を欲しがっている」