ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


私がもしも太陽だったら
瞳の影に齧りつき
多くの星を愛したい
一つも怖いものなんてない
私には億千の輝きがある


まるで世界は止まってしまった
消え散る痛みには涙を流して
静寂の誰かは思惑の中へ
そして身体が捻じ切れてなお
首筋をただ撫でていたい


私がもしも太陽だったら
捨て置く罪悪など語らずに
ただ一つ貴方と交差する
一つも怖いものなんてない
私には億千の恋慕がある


まるで感性は鼓動のようにいびつ
照れ隠した常套句を繰り返す
翳りはもう私を殺せない
そして手足を潰されてなお
吐息に熱を宿していたい


私がもしも太陽だったら
もう惨めな想いなどさせない
もう失意に怯える事もない
一つも怖いものなんてない
私には億千の熱情がある




「私がもしも太陽だったら」