ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


僕には先がなく
夢がなく思惑がなく
ただ、毎日が分からなくなった
だから飛び込んだ踏切には
僕の体は見つからない


僕には愛がなく
意味がなく言葉さえなく
ただ、世界が生き辛くなった
だから締めぬいたロープでは
僕の呼吸は乱れない


僕には心なく
熱意なく余裕などなく
ただ、慕情を捨ててしまった
だから切り刻む手首までには
僕の血潮は胸を打つ


僕には憂いなく
だけど貴方もいなくて
ただ、死人の年を数えていた
だから飛び降りた屋上には
僕の詩篇を置き去りに




「一人がさようなら」