ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


傲慢だと分かっていても
僕の寂しさを解してくれる
人が居ないのです
毎日の中で僕を掬い取ってくれる
物語の最終章のような
そんな人が見つからない


僕の手先が冷たくなったら
其れを暖めてくれる人はいるけれど
僕の手先を冷たくするのは
ほかならぬ貴方だったから
僕は少し嘯くふりして気丈なふりして
静かに笑うことしかできなくて


贅沢だと分かっていても
僕が愛情を注ぐ事を厭わない
人が居ないのです
僕の不安から僕の愛を勝ち得るまでな
運命の序章を演じるような
そんな人が見つからない




「嘘吐きが泣く」