ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


甘アい味がする
僕の生活の甘えでさえ
甘党の僕には気丈なもので
憂鬱の絶対数抱えて
呑気に笑っていたりする
(其れは嘘)


正気に曝されてる
僕の生活の紛れも無いが
僕を確かに僕たらしめている
癇癪に違わぬ怒りを
僕は正しく受信している
(其れは嘘)


突き詰めたら不安無く
僕の生命は生命なのだから
先を見据えば怖いものなど無く
愛情を愛情するその精神
僕は誰かを愛し続ける
(其れは嘘)


可愛らしさ貴方耄碌誰彼
口上で申し上げたあらゆる言い訳
もう貴方様には恐ろしい目に合せませぬ
僕の息吹のような風を受け
あの空を怖がったりなどしない
(其れは嘘)


僕の強かさなど信じたりしない
僕は手の皮まで僕だ
僕の優しい愛しい誰か
誰かに愛してる
(其れは嘘)


僕は一人
僕と
貴方

(嘘)




「レベル5」