ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


貴方は羽のような軽さをもってセックスのことを語られます
僕としては随分と其れによって脳髄がかき乱されてしまい
陰茎が酷く行き場を失い貴方の口蓋の中を貫通するに飽き足らず
脳の突起部分とそれに張り付いた隙間を探し、なぞりながら落下し
貴方の眼窟にすっぽりと収まりながらも僕の手足は無沙汰を極め
つまり少女が父親と戯れるように激しく拒絶を求めたはしゃぎ過ぎた僕です


僕は夜にしか星の存在を信じず朝にしか小鳥に気にしない男です
多くの人の感傷に唾を吐き時折いる最低な人間を抱いてあげるのが趣味です
抱きしめると素直になるというメカニズムが余りに素晴らしすぎて
勢いあまって抱きしめるという形を組んで生活はぐるぐる回ります
大凡価値がないとされる僕が望むべき状態の保持のための日常が
それこそ意味ありげに死後の如何様を暗喩するといった役割は馬鹿にされガチ


貴方はしかし素性を明かさないまま僕を認めてくださいました
僕としてはそういう貴方なら何をしてしまっても構わないだろうと分かり
随分と勝手気ままに僕を余すことなく無花果に吐き出してみたけれど
やはり果実というものは甘くあってしかるべきだと社会が言うものですので
僕も社会が大好きな人間ですから貴方に対して暴力的社会性を提供した思い出思い出
気づけば随分と遠いところに来ました、僕の言葉が遠く遠く響いています


苦痛は当たり前なほど不愉快です
罪らしきものは罰さずに入られません
甘い言葉を貴方の耳元でささやいて
随分と夜の美しさが風になってきました


貴方の言葉といえば命やら死やら戦争の類やら自傷のことやらと
随分と気兼ねのない話が尽きないようで結構だとは思うのですが
そういう話は結局僕にとっていけないことをしたいときにうまく利用するべきものであって
社会的な見解の利用のほかにそれそのものの本質を問いただすという頭のよさそうなことは
僕の劣等感が深く深く深く傷ついてしまうのをイライラしながら待ち続け
その果てに外に出しただの中に出しただので貴方は泣きそうな顔をしているので困ってしまいます


星のような風邪薬を一日二錠
屑のような詩を書いて二十五錠
僕は愛してるんだ、と切なくなって
呼吸のように貴方は命を抱きしめた




「夜のせい」