ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


全くもって俺はろくに生きてはいない
ただの一片も感情も露動かされずに
俺を憎むべき相手で自慰にふけったりする
俺に対してはいつだってそうだ
訝しげな視線を前に大いに笑い
同情の類の心無い言葉にはさめざめ泣いた振りをする
俺を体系する全てのものが何やら騒がしくもめごとをおこす
死んでしまえばいいものが多すぎるのだ
不愉快で只管情緒的なこの世界


俺は随分と如何わしい事をしてきたが
全て俺の思惑と共にあったものであって
人々がいくら其れを矛盾だの不条理だの喚こうが
そいつらの阿呆が浮き彫りになるだけ
俺はただただそいつらを侮蔑し愉快になる
優れたものを優れた形で保持することに必死なやつらが
随分とえらそうに歩き回ってる今だが
憐れ、そいつらは自分の姿が本当はどう映ってるかも分からず
俺によって殺されてしまうのかと想うと涙でも流してやろうかと見下してやってもいい


俺に対して時々暴君だと言った言葉を使う奴もいるが
ふつふつと俺の中に収束しているエネルギーを介して見つめてみれば
其れはただ単にそういう奴らが白痴なだけにすぎない
愚かにもそういう奴らはただ単体の言葉を愛し続けて
大凡意味も無いような情報を滑稽に頷き合ったりしている
一体いつどこで何時に貴様らの命が輝いたというのだ
本当にすべきことを見失い生活に甘んじているというのに
俺は革命だ、俺自身が体現し、お前らの臓物をもってして贄としよう
お前らは俺を全てにすればいいのだ、ステージとしてお前らには其れが限界だ


さらば、慈しむべきなどという言葉がどこまでも似合わぬ昼夜よ




「aとして我とする」