ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


情けない自分
生きるという非情さに
笑うという不条理に
ただ耐えられなかった自分


例えば歪んだ精神が
僕の在り処だとすれば
どれ程か凶悪さをもってして
何とか生きてゆけたのだろうか


自分が情けなくって
生きていることが申し訳なくて
ただ悲しくて痛みが惨め
寂しくてって呟いてみて


例えばこの僕に一片の
気丈さが身についていれば
痛みの犠牲をいとわぬままに
何とか生きてゆけたのだろうか


別れられない自分を
殺してしまう切欠を待っても
誰もやっては来なかった
誰もやっては来なかった




「惨め」