線を引く私は狂乱に告ぐ
その傍に居る僕は俯きがちに
「皆々様、私たちは愛しております」
身勝手な暴力で僕は
打ちのめされ
る
しかし
しかし
床に伏せた折、見つけた侘しさに
キョ楽的に生きたいのです
ガリガリと線を引く彼女に
群集は性を重んじようとした!
僕の逃避です
驚いたことに幾人かは其れを追い
完膚なきまでに叩き込み
私は気丈なまでに
卑しい笑顔で言いました
「私たちは確かに愛しているのです!」
錯乱の末混乱に至り
群集の飽きを誘った後に
彼女と僕の暴挙は
何かしらのパフォームとし
賞賛され感謝され
曰く
「判るに易い、不可解なるまぐわい」
そしてやっと左腕を目に見えぬほどにした彼女は
すぐさま僕を捨てて、いく
そして一人きり
「路上にて呟く」
「命からがら逃げてきた」
「曰く」
「若しくは」
ああああああ
許せない
「演説」