ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


影が一度に入れ替わり
細分化されて感情
散り散りの恋に
誰彼の感傷が付け加わり
ぐらぐらして
「確かに貴方は」


愛していました、恋をした
と、言われてしまえれば高級に
胸が焼けるようで
喉が枯れるようで
耳をふさぎたい目を閉じたい! なんて
いってしまえれば、れば


ほら、みて、みて、見て!
誰かが気丈に愛してる
二人だけの世界なんて在り得ない
これから言葉は剥奪され
残るのは細い足、幼子の胸
どうしても誰かが泣いてしまう
「彼はわからない」


愛していたい、恋をした
そういい続けて少女は叫ぶ
あの人が居るのです!
僕は笑う
少しだけ微笑む
その練習を
繰り返して




「失敗」