ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


彼女は言った。

「私だって夢があるの。」
「お父さんのお母さんもいて、普通の、ごく普通の家庭で育って。」
「頭なんて良くなくて好いから、人並みに学校に行って、人並みに恋をして、友達だって作ってさ。」
「公園を寝転んでみたい。町でお洋服を買ったりしてみたり。恋愛小説を読んで泣いたりね。」
「ちょっとした問題で直ぐに根を上げて、でも次の日には平気な顔をしてみたり。」
「恋人ができたら恥ずかしがりながら手を組んでみたいんだ。」
「夜空に浮ぶ小さな星を必死に探してみたい。独りでのんびり流行の歌を聴いたり。大勢で集まってお酒を呑んだりね。」
「優しい人を優しいといいたい。辛そうな人にごめんなさいって言いたい。好きな人に好きだといいたい。」
「当たり前なのにね。なんでだろ。」
「当たり前なのに。私は違うから。」
「もしも私が生まれ変わるっていう概念に当てはまる存在なのだとしたら。」
「そういう風に生まれてみたいな。」
「うん、そういう風に。」


ごめん。本当にごめん。
僕がこんなだから。
君に頼らざるを得ないから。
こんな風に傷つけてばかりなの。















そしてさようなら
この先はまだまだ遠いよ
なんて
大きく飛び込んだ先
彼女は花の名前を持った


謝ってばかりで
飽きてしまったのかなもう
待って
どうすれば好いどうしよう
酷く傷ついた気持ちかな


スカートは風と光り
誰だって誰だってなのに
またね
其れしか言えないのに
作り上げた僕の幼さ


目を閉じた先のまた先
靴下のように柔らかく見て
泣いた
一言で片付けてしまう
しゃべる声は全て掠れて、掠れて


「機械の踊りの彼女の両手」