ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


曰く

人はもはや分裂を開始しているらしい。
僕は難しい事はよくわからないけれど。
人らしく生きると言う手段があまりに広義になりつつあるから。
天邪鬼的な考えにあふれ分裂している。
だから今僕がいる位置はあまりにも中途半端な場所らしい。
つまりはその曲的な部分に触れることもできず、しかし社会一般で求められている倫理的中心にも程遠い。
その中で何を獲得し何を嘆き何を手にするのかが知りたいという。
僕はそんなことちっともわからないし、自分も不確かだから。
謝罪の言葉しか出てこなかった。
彼曰く。
謝る事は物事を円滑にこなしていくために身に付けた君の唯一の手段だと。
僕にさえそんなことをしてしまうなら、君はいったい何のために生きているのと。
そして、僕は何だか酷く自分が否定された気分になって。
乱暴に彼から目を背けてばかりです。
彼はやさしい人だけど真摯過ぎて強大すぎて僕には意地悪に見えてしまいます。
其れでも彼に依存せざるを得ない僕は惨めでした。






あなたにおける
視界の先に
もしも三人以上の人が
それこそ申し訳なさそうに立っているのならば
何を善しとし
何に吼えるのでしょう


闇は色に過ぎません
その中で踊っているのです
人はそれをキチガイと呼び
僕はそれを善しとする
行動における矛盾点など
もはや気にも留めないのです


窓から例えば覗いている
その格好は恐らく紫陽花
彼らは一つの集合です
左右均一に施されたものです
そういう僕自身何かしら
それに不安を感じているのですが




トミノの悲劇」