ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


役立たずの自惚れの

ありがとう。






人知れず泣く
それが在りとあらゆる防壁の前で無いとして
例えば取るに足らない挫折
自己のおき場所を見つけてしまったとか
最期までの流れを見据えてしまったとか
そういう取るに足らない事
そういうことに対してだとしても
人知れず泣く
泣いている


別れを告げる
それが完全に分解されつくされるような
そんな酷い終結じゃないとする
例えば一度判りあい交わって
少しばかり未来を見つけた人として
自分と同じ一つ部分が重なっている
その瞬間環境の中の一番だったに過ぎないとしても
別れを告げる
言葉する


無くしてしまう
それが自分という個を全て失ってしまうものではないとし
例えば経験という現実の積み重ねの中で
失ってしまった無知と同じ系列のものとか
一つの勇気の元に諦観と化してしまうものとか
気のせい程度の変化しか生じないものとしても
無くしてしまった
その事実


感情の崩壊
それが幾ら自ら最も心情としていたものだとしても
例えば痛みを感じるほどの美しさとか
昔死んだ彼に対する決意だとか
そういう胸の奥で鋭く音を立てるものだとしても
どんなに泣き叫んでも暴れまわろうとも
価値など無いそれ
その崩壊




「精神的屠行」