ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


不可

そして何も残らず。
可能性の分岐点。
何よりいつだって必ず同じ選択肢がついて回る。
不可。
不能。
いや終焉。


もはや僕は体液を垂れ流すだけの木偶に過ぎず。
何の才能も境遇も手に入らない。
しかし人に見つめられ続ける。


人の死に対する決意などそんなもの。
何もかも画一化を図った賜物。
僕の小指は切断された。


詩を。
書きたいだけなのに。
うまく言葉に。
ならない。




喉の奥の苦味が
僕を許してはくれない
さて屈強なる皆様よ
僕に正しさを示してください


かきむしった身体はもろく
汚れきった私情に喚く
しかし外になればこのように
ずいぶん気丈な芝居打つ


効き目の薄い錠剤と
なんてこと無い精神に
行き先たかがしれるとて
目を閉じるしかありません


騒々しいほどのどもり癖
生活をするにはかまわずに
ただ大層に白い目見られ
嘘か真か苛立たせ


さあ頑強な皆々様
目の前続くは天の川
溺れてしまうな何時何時までも
自らの穴が今更膿んで




「情事まで」