少女の声が。
キイと。
言葉にならない何かの声が。
僕の耳に張り付いてくる。
殺すといわれている気がする。
それなら早く殺してほしい。
成長できない僕を早く。
もう。
なぜ生活をすることを強いられているんだろう。
なぜ生きることを強いられなければいけないんだろう。
詩。
ヒトラーでも宮沢賢治でも。
殺人鬼はいつだって踊る
それは僕なのか
あの女性のものなのか
もう誰なのかわからない
ここにいるべき人なんて
いつの間にか知らぬ人
殺人鬼はかく語り
女性のようなしぐさをし
そして僕は虚脱され
「命途切れ」