ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


意味のないこと

無理に明るく努めようとしたとして。
ただ冷たくなってしまう。
僕には何も見えない。
何もできない。
何も与えられない。
凡庸な僕がなぜこんなことをしているんだろう。
相対的に世の中とかかわることができない。
僕の位置がわからない。


選ばれずにいるということ。
恵まれたものを持って生まれなかったということ。
相応に果たすしかない人生。
何も残らない自分。


吐き気がしてきた。
体が重い。
症状ばかり悪化。
何もできない。
何もできない。
何もできない。


逃げてるという。
僕を逃げてるという。
逃げ続けているという。
僕は痛いのが嫌いだ。
辛いのが嫌いだ。
耐えるのが嫌いだ。
我侭だ。
矮小だ。
もしもそれらに耐えるべきすばらしい出来事に出くわせるなら。
僕はまだ平気なんだと思う。


なぜに努力しようとしない。
何でこんな怠慢だ。
がんばれよ。
がんばってくれよ。自分。
せめて詩だけでも。




綺麗なのにね
こんなに綺麗なのにね
80ほどの速さの世界
降り注いでいる


嫌です
嫌いです
嫌です
私は、嫌です


素晴らしいのに
こんなに優しいのにさ
大地はいつだって水浸し
育む僕たちのそれ


違います
嫌いです
違います
私は、違います


認めてあげるよ
あなたを認めてるんだよ
痛みはいつでも後回し
気丈に根付くヒヤシンス


駄目です
嫌いです
本当に嫌
駄目なの、悲しいな




「歌姫」