僕は今ここにいるんだ。
いる。
存在している。
そうなんだ。
あの人は泣いてるみたい。
僕がかわりにないてあげればいいのにね。
そんな風に生きていければ。
身代わりになれたら。
なんて幸せがあふれているんだろう。
きっとみんな泣いているんだろう。
つらくて泣いてるんだろう。
僕はそれにすべて気づけないや。
悲しいけど気づけないや。
そうして僕はそういう涙のために。
詩を。
自分のために。
最近うまく作れないけど。
痛みの傷が溢れてく
楽しかった毎日や
うれしかった出来事や
それの終わりが
それまでが
屑になってく言葉たち
言えるはずの感謝とか
言えない気持ちの蟠り
それの温度が
それまでが
全てはあなたになっていく
星さえ出ないあの夜や
苦い思いのない日々や
あなたの瞼が
それまでが
「銀色兎」
たとえ忘れられても
明日は晴れ
忘れられても
彼ら会う
忘れられても
空を飛び
忘れられても
彼ら笑む
本当にそれが
本当ならば
一人ぼっちで目を瞑り
一人ぼっちで手を当てて
「誰かと僕」