ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


叫び叫ぶ

何もかも投げ捨ててしまいたい。
いっそのこと閉じ込めてください、
何もしたくないし考えたくもない。
一体僕に何を期待してるんですか?
僕には何もできないんですよ。
気づいてください。
僕は何にも変われないんですよ。
あきらめてください。


僕が悪いことをし過ぎたせいだ。
僕がこんなにもひどいことばかりやってきたから。
僕がこんなにも人を傷つけてばかり来たから。
僕がこんなにも人を殺して来たから。
僕がこんなにも馬鹿だったから。
僕がこんなにも非力だったから。
だからみんなが責めるんです。
責めないのが僕にとっての何よりの痛みなのを知っているから。
責めてるんです。
ひとりぼっちだ。
本当に僕は今ひとりぼっちになってしまった。
期待してるのは僕ばっかりだった。
何かしてもらおうとあがいているのはいつだって僕だった。
じゃあ僕はなんで生きようとしてるんですか。
僕は一体何のために自分を創ってここまできたんですか。
何もやりたくない。
何も考えたくない。
何もしたくない。
何もない。
いつになったら役に立たない物は消えてくれるんでしょうか。
もう求められる物も求める物もない。
ただひとりすわっているだけ。
それだけにしてください。
ほっといてください。
関わらないで。
見ないで。
声をかけないで。
よかったら消して。
何もかも消して。
なかったことに。
僕なんてなかったことに。
そして世界は変わらず動くんだから。
詩だって。
必要のない物なのに。




独りになる
痛みばかり
気持ちいいこと
自傷自嘲


独りになる
痛みばかり
おしまいバイバイ
後ろから呼び止め


独りになる
痛みばかり
なれた仲間はずれ
慣れた役立たず


独りになる
痛みばかり
暗転夕暮れ
何も聞こうとせず




「破壊衝動右腕一人」