「優しい」って少しだけ僕はいわれます。
その言葉がなんだか嬉しくて辛いです。
僕の存在の何よりの賞賛である反面、自分が高が知れているとわかっている僕が。
いい人になりたい、って願望を満たすだけの。
人に優しくしたい、そうあるべき自分でありたいと願うためだけの自分。
どうしようもないです。
怖いな。
凄く怖いな。
それでも「優しい」といわれたくて、がんばってがんばって落ち込んで。
どうすればいいのかな。
わからなくなってきました。
僕は無理してるのかな。
じゃあどうすればいいのかな。
嫌われたくないだけなのにな。
詩……。
これもきっとそんな僕の。
緩やかな水分
消えそうな声
形を変えるのは容器で
確かにここにいるけれど
強く細い金属
侵すのが怖い僕
自己というものに敏感で
嫌悪を恐れてそれなりで
みんなは強く生きている
みんなは強く生きている
みんなは頑張り関われて
みんなは優しく付き合えて
大事に至る成り行き
動くのが怖い僕
大丈夫といわれ続けて
信じる言葉はいつだって
題して「恋愛間」です。
それでは。