大切さなんてとっくの前から知っていたはずだけど。
かみ締める事が余りなかったから。
今はとても。
とても。
体が上手く作用しているような気分。
聴いていた音楽も違うもののように聞こえ。
見えているものさえ全く。
こんな世界で生きていきたかった。
失う事を考えるだけで気が狂いそうだけど。
過去を繰り返してしまいそうで辛いけど。
今こそ神様を信じて。
それほどの不条理がない事を信じて。
詩を書こう。
傷は癒えない
癒える筈もない
愛だって不確かだ
獲得の欲望なんて
しかし前は限りなく
しかし後ろは灰の道
恐ろしき命
想像だって出来る
この顔は醜く
歪んだ臓物は疼き泣く
しかし両手はまだ動き
しかしいまだに夢に見る
煙は光を
ちぎりだし
煙はただただ
のたうって
追い詰める言葉は
今だある言葉は
鋭い心は
自己嫌悪は
愚かな僕は
轟く感情は
痛みの奥は
紅い嘔吐は
題して「希望の前」です。
それでは。