ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


あれ

愛しているという言葉。
耐えられない。
抱きしめるという行為。
耐えられない。


雨の音が耳に障る。
未遂を繰り返す僕。
何もできないまま。
いっそ痛みを恐れずやってしまえばあとは楽なのに。
自分の苦しみを実感して楽になれるのに。


愛しているという言葉。
出ては来ない。
抱きしめるという行為。
出来るはずもなく。
詩。




吐き出して
無くなった
傷は鋭さなど持たず
汚れたように膨らむさ


まだできず
もうすこし
後数日の歳月で
変化しようと想う哀しさ




題して「胸を張り裂く」です。
気分が落ち着いてもう一つ。




傷つく事が
夕闇で
大きな空が
鋭いね
足りないものはなんでしょう
たどり着けないものでしょう?


雨さえ降れば
この町も
人魚のように
轟いて
足りないものはなんでしょう
煙は紫正直ですね


外の明かりは蜜のよう
想う顔まで蜜のよう
ベッドが隣で蜜のよう
甘くて仕方が無いのです


僕を愛して
強くない
こんな僕から
さようなら
足りないものはなんでしょう
言えないことも蜜で溶け


足りないものと
この空と
意味さえわかつ
小刀に
素直になればよかったの?
変われず終わるものならば


題して「茶色と白、こげた色」です。
それでは。