ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


後付

僕はあくまでも「タブーを取り払った上で、何もなくなった上で、改めて感じる大切さを表現したい」と思っていました。
しかしそれは「誰しもが危険と認識しやらない事」であり「一石投じる事により粗悪な精神が流用」されるものでもあります。
タブーにはタブーの理由があり、今表現されているものの理由があります。
僕はよく分かっています。
物事を知るという事は良い事だとは限らないという事を。
判断するためには自分の把握できる程度の情報それが大切であり、その情報も厳選した上で受けなければいけないことを。
僕が思うに現実は一人間の精神には余りにも膨大すぎるのです。
そして僕はまた危険思想を抱いてしまう。
人の感情が一つになればいいのにと。
いっそ一つの思想によってみんな動いてしまえば良いと。
こうして僕はこの世界のすべての人間が目指してる先に対していち早く負けてしまうのだ。


人の死を僕は自分から積極的に見る癖が在る。
半分は自分の弱さのため、半分は過去の決意のためでだ。
それを含めるすべての事柄を知らないまま人の命を軽視する人間に対して僕は憤りさえ感じる。
しかし決してこの行為は人に強要してはいけないんだとも思う。
その人の精神ではそれが把握できないかもしれない、もしくはそれ一点に偏ってしまい本質を見失うかもしれない。
その人に対してどれだけの信用が置けるか、どれだけ柔軟になれるか……
そんなものはすぐに崩れ去る。
だから僕はそういうものに対して大して考えずに精神を働かせている人にどうしても憤ってしまう。
情けない事だけど……


僕はけして人生を悲観してはいない。
だけどもこの精神が上等なものじゃないということは自覚している。
だから上等な精神を持った方々がどうか、
僕以上に素晴らしく上手な方法でやさしさを具現化できることを祈る。
そのためならば僕は危険因子にでもなりたいとさえ思う。
ただそれだけ。
ダメな僕のいいわけ。本当に情けない。


さて気持ちが重いまま詩を。
落ちると楽になるらしい。
僕はきっと逆だと思う。




透き通っている火葬場に
少女は泣いているけれど
私は少し微笑んで
彼は痛みで後を追う


煙が空を濁すけど
結局もとの青い色




題して「想いの転じた業火」です。
それでは。