ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


想う

たとえどんな人間だろうとも、その存在自体が愛されうるならば……
結局関係ないんだ。
どういう思想を持っていようが。
どういう感情に努めていようが。
その存在だけにしか左右されることのないのだ。
だから僕は。
自分を不適用者と貶めていた僕は。
不能力者と信じていた僕が。
その存在がある限り消して絶望を抱くべきではないようだ。
自然の美しさを、
直視なくなってしまったとしても。


約束は果たすべきものだ。
それを淡々と見つめ続ける。


不安定な気持ちを。
そっと隠してしまいましょう。
笑えるように。
そのままでいられるように。


もう少しで取れそうだ。
もう少しで信じることが出来そうだ。
泣いてばかりだけど。
泣いてばかりだけど。


詩。


やっと心が
丈夫になった
世界がこんなに
綺麗なせいで


すべてに似合う
人を称えて
他への出会いを
依存と呼んで


蛍光灯が
月になり
私の頭上で
非を与う


怒りに似せた
ただある決意
漸く此処で
かく蘇り


逃亡劇の
最終章
草木に満ちた
この夕べ


題して「空飛ぶ芸術」です。
それでは。