ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


絶望

誰が悪いわけでもないのに、
悲しみがぬぐいきれない……
幸せな日常、だけどけして満たされることはない。
個と言う存在が邪魔になってきている。
全ては一つになってしまえればいいのに。
僕だろうと私だろうともう別れてしまうのはいやだ。
悲しみがぬぐいきれない。
もういやだ。
僕の頭の中で何度も流れる現状。
愛されていようがいなかろうが生きていける現状。
そして精神的に少しずつ衰弱している現実。
そろそろだめかもしれない……
欲望におぼれている。
欲望によって事故の状況から目をそらそうとしている。
そしてそれを受け入れて……
一時の欲望に任せてしまおう。
僕はそれを強靭に耐えなおかつこのような状況にいるほど強くはない。
強くはないのだ……


そして詩を書くのは、
やはり自己救済が目的であることは間違なく、
だからこそ毎日欠かさず
欠くことができず
詩を書くしかない。
詩を書くことによって唯一自己を慰めるしかない。
詩を書く。


何もかも
あいまいだ
何一つ
期待など
想像性を
失う誠意


性行為だけ
現実映す
逃避の結果
栄光語り
狂った振りだ
狂った振りだ


信用性の
ない光陰
ただ独立した
起き得る状況
もしも祈りが
届くはずなら


叫びに似ている
向上心
希望を抱くが
叶わず忘れ
しかし何より
人と機能す


簡略化して
終わりと記する


題して「雨の中仰ぐ」です。
それでは。