幻想が付きまとってくる。
発作のように、苦しくなったり。
急に平気になったり。
そういうものの繰り返し。
早くこの記憶を失ってしまいたい。
全て忘れて凡庸に終わってしまいたい。
必死にもがいた上の凡庸よりよっぽど潔い。
こうして考える時間があるときは、
不意に哀しくなってしまいます。
自分の愚かさをひたすら呪い、
自分の傲慢さをひたすら嘆き、
自分の今ある状態による存在を憂います。
それでも結局何も変わらず、
沢山の罪を犯し続ける。
消える勇気もなくこのまま。
そういう自分。
そういう自分。
せめてもうすこしがんばってみます。
もうすこしだけ。
それでは詩を一つ。
もうだめだ
見えずにいることが
こんなに辛いとは
行き場を失ってなお
ここにいることは
酷く空っぽだ
届かない
そう知ってしまえば
消えてしまえるのか
息をせずにいようとも
気味が悪いくらい
生きているのに
題して「逃れる必要」です。
それでは。