ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


絶望の中

涙を流すことすらままならない。
自分の過去を思い出し傷口をわざと押さえつける。
感情に対して諦観を抱き、もうこれ以上ない防御策とす。
僕はまだまだ孤独のなかで生きていく。
冷静に考えて利点のない僕だから。


消えてしまいそう。
消えてしまいそう。
消えてしまいそう。


いや、何より自分が何の躊躇もなく綺麗に消えてくれることを心で望んでいる。
希望でさえ今はあまりにも邪魔な存在だから。


苦しみとか痛みとかそういうものはもういらないからただ感情のない命を。
期待のない現実を。
それさえあれば僕はきっと幸せに生きていけるから……
それでは詩を一つ。


まだいる私
そして現実
いつも失う
価値ある祈り


熱い指先
描くは虚勢
個性の海に
溺れた怒り


白でごまかし
隠した姿
見つかるのなら
臥せて泣くだけ


一つの希望
涙の元は
人がいること
そばにいること


奇跡の痛み
壊れた隙間
真っ赤な両手と
消せない私


題して「私の命」です。
ついに100いきました。
それでは。