ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


2008-11-22から1日間の記事一覧

彼女は熱っぽい唇で囁いた 彼は多くの詩を持って呟いた 彼女は誰もいないと囁いた 彼は君を見つけたと呟いた 彼女は蕩けた声で囁いた 彼は讃えた心を呟いた 彼女は命は終わると囁いた 彼は愛は語れると呟いた 彼女は吐息を絡ませ囁いた 彼は優しく撫でて呟い…

空中を旋回して 彼の想いが炸裂した 其れは弧を描く形だったが 水面には届かずに大地に降り注ぎ 多くの人は強く打ち、疎んだ それからは彼が落ちるたびに 人々は時に怒り 殆どは気付かずに忘れ 水面は揺れる事無く 彼はそれでも空にいた 炸裂した想いは 痛み…

空気が白く 吐息は熱い 出来事は思うまま 私を抱える この気持ちに気付かない アスファルト 硬く凍る あくる日の捨て台詞 私は抱える 寒さで全て誤魔化す 湿る声耳元 私、強く、なって 心に置いたあれこれ 私は一人 祈る言葉叶える 繋いで手 呟いて静か 想い…

昔はただただ偉大でした 月は多くあり、星は近く光り 空に朝も夜も区別なんてなかった 人は恋を言葉にする事無く愛し合い ただ、そこに在る囁きに耳を傾け そして乱れた息は絶える事がなかった そこにいた僕は逞しさに欠けてはいたけれど 燃える炎に瞳は揺れ…