孕む確守は
行進で報じて
孟夏を臆し
哀愁を抹した
知る寵幸は
転機を煎じて
猟犬で状し
前翅を列した
絡む博取は
放心で高じて
横禍を沐し
毎週を圧した
散る小劫は
先規を点じて
上繭で諒し
恋矢を絶した
「時の濁流」
芸術幼女言語の最深部。
或いは美型詩の実験場。
孕む確守は
行進で報じて
孟夏を臆し
哀愁を抹した
知る寵幸は
転機を煎じて
猟犬で状し
前翅を列した
絡む博取は
放心で高じて
横禍を沐し
毎週を圧した
散る小劫は
先規を点じて
上繭で諒し
恋矢を絶した
「時の濁流」
善戦を摂し
勝機を乗じて
着る恥垢で
天資を敬した
行火を罰し
暮秋を応じて
誇る納采で
内患を破した
専擅を絶し
常軌を請じて
散る気候で
犬歯を訂した
挽歌を圧し
汚醜を忘じて
遺る報祭で
肺肝を成した
「畳む生活」
剽軽な肝は
堅持で偏して
連想を挺し
朝起を略した
濃化の澱は
愛好を倣って
再思を抹し
妄信で染めた
恭謹な紐は
返辞で検して
塡装を隷し
猟奇を着した
押下の糊は
内向を洗って
昧死を察し
喪心で揉めた
「霧中の羊」
反抗の釜で
興起を歩せば
御産で浴し
薬種を握した
勝事の塵で
天壌を制して
溟海で令し
林冠を魅した
敢行の浜で
抛棄を濾せば
余算で臆し
悪酒を訳した
弔辞の尻で
戦場を挺して
霊界で瞑し
民間を利した
「腐る暗香」
拝啓の蛸は
東京を干して
濃化を興し
愛玩で訛った
帰心の水は
名師を献じて
隷従に接し
肖似を利した
大計の匣は
封境を吐して
押下を残し
内含で余った
未進の傷は
刑屍を免じて
棲住に列し
療治を死した
「絡む立処」
染む淫気は
叡算を煎じて
名辞で列し
立項で魅した
罹る拝贈は
奉仕で嵩じて
投函で伸び
内界を足した
忌む心悸は
聖餐を怨じて
零時で滅し
密航で利した
量る晦蔵は
行使で報じて
納棺で飛び
大海を成した
「貫く虫酸」