胚子の穴で
謳歌を掘れど
抗争を沐し
魔酔で飼った
蓄懐を任じ
年荒に呈せば
冷夏を摂し
新史を利した
哀詩の花で
放火を織れど
妄想を刻し
仮睡で舞った
肉塊を鎮じ
天行に佞せば
精華を列し
臨死を歯した
「トリック」
芸術幼女言語の最深部。
或いは美型詩の実験場。
今日は作詩を休ませて頂きます。
また明日からは普段通り行いますので宜しくお願い致します。
毎日楽しみにしている方、申し訳ありません。
其れではまた。
争気の虎は
太玄を散じて
約書の網で
憶測を浴した
耳の郷里で
景況を銘して
塀の隷下は
了悉を秘した
投企の空は
際限を嘆じて
悪処の闇で
抑塞を臆した
君の冥理で
名教を刑して
霊の兵禍は
漂失を利した
「荒き結実」
幕の鑚孔で
相姦は目して
能性の鳥は
帯紙で啼いた
因子を貧し
辺戒を演じて
量産を供し
珪藻を令した
柵の慢行で
盲管は則して
当世の糊は
乃至で焚いた
瀕死を印し
遠海を変じて
胸算を猟し
霊想を刑した
「祈る伽話」
慢性の里で
側室を黙して
横禍の徳で
達官を握した
野草の箔で
豊肌に縒れて
酷使を護し
外字は呵した
産制の的で
目疾を則して
等価の奥で
圧巻を託した
破窓の厄で
容器に惚れて
獄死を濾し
絵事は駕した
「稚拙な定」