ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


争気の虎は

太玄を散じて

約書の網で

憶測を浴した

 

耳の郷里で

景況を銘して

塀の隷下は

了悉を秘した

 

投企の空は

際限を嘆じて

悪処の闇で

抑塞を臆した

 

君の冥理で

名教を刑して

霊の兵禍は

漂失を利した

 

 

「荒き結実」

幕の鑚孔で

相姦は目して

能性の鳥は

帯紙で啼いた

 

因子を貧し

辺戒を演じて

量産を供し

珪藻を令した

 

柵の慢行で

盲管は則して

当世の糊は

乃至で焚いた

 

瀕死を印し

遠海を変じて

胸算を猟し

霊想を刑した

 

 

「祈る伽話」

慢性の里で

側室を黙して

横禍の徳で

達官を握した

 

野草の箔で

豊肌に縒れて

酷使を護し

外字は呵した

 

産制の的で

目疾を則して

等価の奥で

圧巻を託した

 

破窓の厄で

容器に惚れて

獄死を濾し

絵事は駕した

 

 

「稚拙な定」

輪講の膣は

彽徊を隷して

平産を餞し

正忌を秘した

 

悪鬼の豆は

猛犬を脅して

化成を訳し

様相を抗した

 

沈降の律は

例解を挺して

清算を偏し

標旗を歯した

 

末期の雨は

王権を戻して

野生を攪し

厚葬を擁した

 

 

「脈の蕩揺」