ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


腰の放火で

拝絹は会して

再帰を帯し

洞悉を蘇した

 

眼孔の財は

造機を号して

同職を牧し

売価を脱した

 

星の浩歌で

懐剣は敗して

大気を裁し

喪失を吐した

 

残更の害は

拷器を蔵して

望蜀を毒し

題下を罰した

 

 

「薫る不全」

名花を演じ

如何で魅して

既済を表し

閉蔵を験した

 

蝶児を賞し

性交を挺せど

紅の前後に

仁善を尾した

 

栄華を免じ

未完で医して

非才を供し

恵贈を貶した

 

勝事を弔し

定稿を制せど

銭の弁護に

憫然を辞した

 

 

「飴の途方」

妄覚の琴で

回視を護れば

他薦の様で

装花を停めた

 

豊肌を捺し

愛好を発せど

断種の剤は

増刷に毒した

 

口角の許で

昧死を鴨れば

左遷の弾で

等価を染めた

 

嘔気を歩し

廃校を圧せど

斬首の題は

洞察に属した

 

 

「ロヴ」

獏の半生は

芳辰を忘じて

冬芽に動じ

大凶を託した

 

下乗の席で

神我を吟じて

字間を供し

権威を絶した

 

箔の万世は

亡心を焙じて

童画に投じ

胎教を諾した

 

施錠の劇で

銀河を信じて

機関を状し

善意を結した

 

 

「高級の瞼」