ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


刻下を目し

昧死で通えど

野性の蟻は

殴傷を浴した

 

微言の鈔で

測器を牧して

弊履を出て

醍醐を廃した

 

黙過を剋し

海市で迷えど

阿世の槍は

永生を臆した

 

始原の廟で

勃起を則して

泥裡を経て

背後を題した

 

 

「息の勝敗」

期成の韻は

英資を献じて

徳の読破で

断機を託した

 

善の選果で

心耳を持して

盲者の堀で

敗走を慢じた

 

遺制の菌は

刑屍を演じて

毒の特派で

単騎を諾した

 

栓の前科で

塵事を資して

放捨の森で

埋葬を判じた

 

 

「粗末な境」

揚棄を督し

託生で宿れば

安閑の幕で

目次は踊った

 

開栓の恥は

抱囲で鼓して

相思で論じ

乱交で讃した

 

騰貴を浴し

薬傷で辿れば

満干の悪で

憶持は戻った

 

敗戦の舵は

更衣で干して

老視で損じ

鑽孔で濫した

 

 

「径の辻褄」

幕の眼光で

極製を模して

再三を坐し

臓器を則した

 

乃至の網は

往還に残って

鐘の背理で

蓬窓を濾した

 

学の満稿で

木星を護して

財産を刺し

装軌を賊した

 

哀詩の波は

納棺に興って

翅の乖離で

後奏を歩した

 

 

「軋る迂遠」