ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


恐竜は泣く

密室に罹って

空の本性を

風月で紡いで

 

旅人の血は

高尚な甘味剤

花の兵機を

搾って専攻し

 

僕の縫合で

付録は喚いた

君の臓物は

闇夜に篭った

 

精血の詩を

等しく包涵し

警鐘が配る

知足の体操着

 

 

「熱の転調」

養殖の讃美で

混血する花は

夏に篭って

総説してる

 

君が黙る程に

淵は恣行され

秘録の天使

巻煙草の夢

 

愛染の後尾で

再構する骨は

脳に触って

還送してる

 

僕が護る儘に

冬は帰結され

破算の等比

脱感作の渦

 

 

「フラスコ」

庭に隠して

雨を数えて

聖戦倣った

君の小夜曲

 

僕が縋れど

終電は失せ

秒針が売る

世界線の痣

 

抱擁で歪む

前提の背骨

時限を破く

敗績の足音

 

凹の為の凸

風化した瞼

栞は引訣で

行方を量る

 

 

「命数の戯」

辿る儘の僕に

肥沃土が語る

護る程の君に

核兵器が干る

 

弱い肉の僕は

村芝居を綴る

軽い風の君は

蔓薔薇を毟る

 

嵐を縒る僕に

違和感が睡る

泪を競る君に

燃素説が射る

 

吐精する僕は

夜行性を縛る

愛撫する君は

真理値を破る

 

 

「グレイス」