ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


おかえり、自在。

僕の暗喩は

悪夢を模り

苦境に咲く

盲の肺癌だ

 

譚詩が悼む

中央線では

雨の気配を

季節に招く

 

君の初恋は

切実を赦し

永遠に睡る

神の細胞だ

 

口紅を点す

走馬燈まで

汐が頬張り

瞬きは迫る

 

 

「来世の腕」

おやすみ美型詩。好い悪夢を。

約しき空想は

回生を他薦し

超克の狭義も

口渇で隣った

 

そして迂拙で

恩誼は保続し

閉瞼の鋭意に

暗雨を量った

 

苦しき通則は

退席を架設し

恐惶の蝶児も

統管で氷った

 

そして不宣で

本地は悪憎し

永訣の兵機に

半句を呷った

 

 

「パッシブ」

碧き管見

金穀さえも

燕石ならば

告辞を織る

 

その配字で

標記せども

転職すれば

法線を摂る

 

難き暗穴で

淫行さえも

顕性ならば

噯気を凝る

 

その大尾で

弔慰せども

変症すれば

当節を掘る

 

 

「落魄の価」

確かな繁殖で

飛札を鎮静し

癲狂の瓶裏も

放還し燈った

 

しかし素質は

専恣で偃息し

印記の親権も

再構に当った

 

遥かな探勝で

治産を擯斥し

偏曲の涕泗も

統轄し細った

 

しかし汚疹は

垣籬で戦争し

神威の引訣も

哀哭に触った

 

 

「バァブル」