ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


初恋とは

祈りの徒消

恥の中毒化

飢渇の悪業

 

色恋とは

毛布の微熱

指の重過失

不全の叫び

 

永恋とは

宇宙心理学

散文的器官

落涙唯物論

 

諸恋とは

貴女の天恵

僕の片割れ

最期の混和

 

 

「慕の景色」

星雲の尾で

蟻が燈る時

不平に集る

新品の真理

 

風が裡にて

知を葬送し

暗鬼の責で

殻を穢した

 

閑窓の蔭に

返事を縫い

遡った荷は

輪舞の名残

 

芯が酸化し

花香に畏れ

骨を齧る程

機に仇する

 

 

「クルード」

次元の琴線は

径の端を歩き

小銭が囁く儘

嘘に擬態する

 

旅は旅らしく

昏鐘を見送り

極地の麓まで

罪を模索する

 

混血の因果は

塔の檻で孕み

手枷が佇む程

神を嗜好する

 

傷は傷らしく

朝凪に頬寄せ

篤疾の底でも

韻に寄生する

 

 

「宿世の種」

おかえり、自在。

僕の暗喩は

悪夢を模り

苦境に咲く

盲の肺癌だ

 

譚詩が悼む

中央線では

雨の気配を

季節に招く

 

君の初恋は

切実を赦し

永遠に睡る

神の細胞だ

 

口紅を点す

走馬燈まで

汐が頬張り

瞬きは迫る

 

 

「来世の腕」

おやすみ美型詩。好い悪夢を。

約しき空想は

回生を他薦し

超克の狭義も

口渇で隣った

 

そして迂拙で

恩誼は保続し

閉瞼の鋭意に

暗雨を量った

 

苦しき通則は

退席を架設し

恐惶の蝶児も

統管で氷った

 

そして不宣で

本地は悪憎し

永訣の兵機に

半句を呷った

 

 

「パッシブ」

碧き管見

金穀さえも

燕石ならば

告辞を織る

 

その配字で

標記せども

転職すれば

法線を摂る

 

難き暗穴で

淫行さえも

顕性ならば

噯気を凝る

 

その大尾で

弔慰せども

変症すれば

当節を掘る

 

 

「落魄の価」

確かな繁殖で

飛札を鎮静し

癲狂の瓶裏も

放還し燈った

 

しかし素質は

専恣で偃息し

印記の親権も

再構に当った

 

遥かな探勝で

治産を擯斥し

偏曲の涕泗も

統轄し細った

 

しかし汚疹は

垣籬で戦争し

神威の引訣も

哀哭に触った

 

 

「バァブル」