幽かな把持は
平衡を敬畏し
記室の非理で
飽食し困った
そして哀哭は
垣籬の鮮血で
叢生を押送し
印字し叱った
遥かな加被は
警告を併起し
披針の基址で
高翔し誇った
そして彩虹は
栓子の鳶肩で
往昔を相即し
審美し祈った
「プログレ」
芸術幼女言語の最深部。
或いは美型詩の実験場。
仄かな交織で
蛍雪を平視し
秘事の金烏に
介意し奔った
しかし早成は
蝉噪を提示し
調子の止血で
催告し祟った
細かな奉頌で
閉栓を計理し
驥尾の貧苦に
拝跪し還った
しかし悼惜は
天則を整備し
掌裡の智剣で
対向し覚った
「カリオテ」
平闊の敵は
聴視せども
萌生すれば
淡色を量る
再考の皮は
根気までも
整理させて
琴線を知る
諦観の兵は
表裏せども
踏藉すれば
範唱を頼る
戒告の鞘は
尊意までも
刑死させて
親接を着る
「胡乱な街」
遥かな他時は
調息を擯斥し
偏見の底止で
倒行し細った
そして遜色で
真理は引接し
鋭意の宣教を
賛美し漁った
確かな把鼻は
表層を鎮静し
転結の弊履で
奉告し点った
そして温床で
因子は浸染し
盛期の婉曲を
暗示し触った
「乖離の霞」
灯光の星は
標記せども
抵触だけを
配信し集る
口渇の尾は
曳行されど
禁制せずに
安息を薫る
宝国の鳥は
弔慰せども
屏障だけを
退室し量る
王冠の仔は
警告されど
引責せずに
喚想を呷る
「ディア」