陽の十字架
摩耗する死
蜜は遍満し
奇蹟を廻る
怖い空白が
愁絶を奔り
遊星の脳は
永遠に休む
詩の病理医
禁忌する否
枷は錯列し
魔物を括る
脆い迷想が
表顕を迫り
認識の宵は
端整に嘆く
「罪の呪文」
芸術幼女言語の最深部。
或いは美型詩の実験場。
陽の十字架
摩耗する死
蜜は遍満し
奇蹟を廻る
怖い空白が
愁絶を奔り
遊星の脳は
永遠に休む
詩の病理医
禁忌する否
枷は錯列し
魔物を括る
脆い迷想が
表顕を迫り
認識の宵は
端整に嘆く
「罪の呪文」
空虚は微笑む
素直な密室に
猛毒の心理が
床を汚染して
憂悶の信仰は
禁欲に木霊し
慧き天動説で
遠離を重ねる
生者は嘘泣く
根暗な窒息に
大罪の軽視が
罠を練磨して
若苗の形式は
才能に戦死し
聖き名目論で
輪廻を損ねる
「頭痛の果肉」
暗欝な咳が
個癖に睡る
闇夜の筏は
讃歌を啓く
夢は安息し
変滅を過る
古き公理が
器に触って
煩忙な隈が
心思に燈る
冥府の羊は
果実を悼む
森は氾濫し
永劫を護る
重き死罪が
焔に還って
「深き銃声」
空の支配人は
黙想に満足し
苦しき命題を
背理で屠った
猫匣の落託は
死生に溺れる
我儘な演奏で
憐惜を薫って
淵の被造物は
渇欲に混紡し
眩しき禁域を
酔歩で悟った
霊蹟の濃彩は
悲観に潰れる
有毒な卓絶で
熱望を毟って
「ダメージ」
黄昏の鬼は
恋を死産し
無闇な嘘で
感性に触る
甘い猛毒に
翅が腐敗し
諦観する詩
抜殻の預望
戦犯の貝は
息を屠殺し
不能な胆で
永続に契る
暗い宝石に
蜜が夢想し
錯迷する血
憂心の波間
「ジハード」