星廻りして
科白を託す
霊魂の寝相
空しき噴水
夜を祝福し
煙草は燃え
演算が罹る
精巧な美感
雨宿りして
秘密を憩う
混沌の手癖
愛しき蜂蜜
花を忘却し
銀貨は褪せ
読点が護る
肉厚な余韻
「運命の躯」
芸術幼女言語の最深部。
或いは美型詩の実験場。
星廻りして
科白を託す
霊魂の寝相
空しき噴水
夜を祝福し
煙草は燃え
演算が罹る
精巧な美感
雨宿りして
秘密を憩う
混沌の手癖
愛しき蜂蜜
花を忘却し
銀貨は褪せ
読点が護る
肉厚な余韻
「運命の躯」
地下鉄に残る
血痕を貴んで
痛覚の幻想が
喉で交差する
線路の悲鳴は
苦く死に響き
赤錆が薫れば
遠い星を願う
絵葉書に渉る
筆跡を呟いて
嘆息の引用が
膣で自転する
旅出の朝陽は
聖く美に恵み
歳月が語れど
慧い花を乱す
「ハンカチ」
不細工な型で
造られた僕は
口笛の色彩に
追憶を融かす
映画は沈黙し
欠落を魅せる
奇怪な夕景も
悪病に燃える
無意識な嘘で
護られた君は
鼻唄の体温に
惜別を冷ます
胎児は悩乱し
盲信を和える
穏和な恋愛も
憂愁に痩せる
「セオリー」