ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


花束刻んで

君を捜した

愁いた横顔

鮮烈に抱き

 

便箋焚いて

天に描けた

紡ぎし夜を

同封させて

 

鳥篭暴いて

君を願った

遺した空洞

丁寧に怨み

 

潮風詠んで

雨に求めた

亡びし嘘を

再演させて

 

 

「讃える処」

悪食な菩薩は

臍の緒を荒す

空しい母親が

気欝に祈れど

 

極楽は浅墓で

病が積層する

御魂の痛覚に

不信を吐いて

 

童顔な海月は

菜の花を慕う

眩しい春風が

清楚に語れば

 

水槽は温厚で

瞳が遊泳する

酸素の音律に

寝息を詠んで

 

 

「我が光景」

君の精気が

健全に燈る

僕は妬んで

戒告を遊ぶ

 

獰猛な業に

母性を誤る

臓腑の顔で

正しく犯す

 

僕の歓喜

残酷に実る

君は招いて

必然を紡ぐ

 

閉塞な匣に

道理を偽る

破滅の傍で

永らく唄う

 

 

「アテナ」

茜空の手品で

甘く幻視する

憂世が滅んで

君に祈る景を

 

儚い核爆弾が

色を支配して

黄昏は永遠に

讃美歌で恵む

 

泪雨の旅路で

弱く懐古する

恋慕が騒いで

僕に廻る毒を

 

短い生命線が

罪を啓示して

哀別は完璧に

過去形で裁く

 

 

「分裂症」

鉄路に寝て

星座線描く

踏切は泣く

汽笛が慄く

 

君が詠んだ

夜は透ける

永遠の終点

恋した名残

 

記憶に看て

天使性憎む

剃刀は病む

汚水が嘖む

 

僕が吐いた

嘘は冷める

空白の芸術

毒した決意

 

 

「何故に」

模造肉の下で

依存する蛆虫

時が腐るたび

空言を鳴いた

 

僕は寵愛児だ

無より生誕し

神聖な救いを

命に燈すのだ

 

死刑台の上で

錯誤する才人

夜が弱るから

告白を病めた

 

僕は演出家だ

美だけ殺害し

精巧な赦しを

骸に想うのだ

 

 

「憐れな思索」

才気の密造

紅塗る少女

混在なpray

永く想うよ

 

違える訣別

恋した残滓

気高い苦悩

多く捧ぐよ

 

不実の哲学

夜照る情緒

暴悪なstay

深く望むよ

 

否める竜胆

黙した自由

詮無い讃美

弱く偲ぶよ

 

 

「甦生詩」