道端に咲いた
敬虔を捜して
気儘な旅人が
裸足で廻った
景色は流線型
砂の声を知り
遠く深む空が
微かに笑った
惜別に点いた
勇壮を逃して
誇大な王様が
詩想で睡った
活字は浄福性
闇の痕を去り
永く掴む夢が
密かに叶った
「恩恵論」
芸術幼女言語の最深部。
或いは美型詩の実験場。
道端に咲いた
敬虔を捜して
気儘な旅人が
裸足で廻った
景色は流線型
砂の声を知り
遠く深む空が
微かに笑った
惜別に点いた
勇壮を逃して
誇大な王様が
詩想で睡った
活字は浄福性
闇の痕を去り
永く掴む夢が
密かに叶った
「恩恵論」
今日から日曜日まで、少し旅に出て、詩作ができません。
楽しみにしてくれる人はすいません。
月曜日にはまた復帰しますので、宜しくお願いします。
義憤の瞳は
亡ばぬ嵐を
裡で廻らせ
残忍に視る
屠った猫に
墓も造らず
悪食好んだ
神の怠惰を
覚悟の刃は
結ばぬ病を
芯で燈らせ
冷血に斬る
縛った匣に
罪も祈らず
強欲刻んだ
人の汚穢を
「聖き修羅」
小皺が語る
福音な君に
地獄の底で
眩しく頷く
永い厭世に
破滅の渦巻
僕は忘れて
空白を編む
夜霧が悟る
天国な君に
神坐の陰で
愛しく呟く
浄い東雲に
裸足の初恋
僕は薄れて
再会を詠む
「輪廻想い」
棄てた憧憬で
失せる愛液に
贋物の吐息は
追憶を殺すの
目蓋の暗闇に
溢れる青春は
実存した恋を
残光で描いた
冷えた汗水で
融ける幻想に
喪失の寝癖は
人生を保つの
乳房の心象に
潰れる弱虫は
停滞した嘘を
朝露で洗った
「ジルバ」
詩の哲学で
暴れる鬼は
僕を模って
苦痛に触る
古い警笛が
嘆く疾患に
寵愛は捩れ
獣を育てる
美の偏見で
溺れる神は
君を偽って
毛布に潜る
聖い便箋が
孕む欠損に
残照は薄れ
鎧を与える
「安全な闇」