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ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


外は不潔に

夜を取引し

苦闘の味で

剃刀が肯く

 

摂理背いた

恋の強迫に

美は埋没し

再臨を祈る

 

裡は非道に

神を読唇し

嫌疑の雨で

吸殻が嘖む

 

句点刻んだ

時の暴虐に

詩は想望し

悪癖を辿る

 

 

「濁った春」

邪神の絵具で

君は恋を偲ぶ

高潔な棺桶に

月見草が嘆く

 

有限を知れど

嘘泣きで飾る

性善説の色が

閉幕に溢れる

 

胡蝶の惰眠で

僕は風を泳ぐ

完璧な落日に

彼岸花が妬む

 

大空を去れば

微笑みで還る

天文学の翅が

光景に痺れる

 

 

「ランデヴー」

嘘の面積が

色を較べて

永い空白は

演算に耽る

 

電池で動く

僕の数字は

狂気に敗れ

迷宮を生む

 

夢の文体が

星を転げて

古い円環は

解読に至る

 

夏日で傷む

君の言葉は

情火に溺れ

芸術を吐く

 

 

「痴の学問」

月光の花園で

奇想曲が踊る

天使は遊歩し

寝息に憧れる

 

富んだ聖人が

文法を磨けば

約束に佇むは

恋心の逞しさ

 

鉄骨の軍国で

週刊紙が祈る

悪魔は黙秘し

目蓋に訪れる

 

欠いた亡霊が

概念を妬めど

痛覚に肯くは

泪雨の美しさ

 

 

「芸術の肉」

季節愁いは

雨に微笑む

空の顔色を

蕾が知見し

 

酷な星霜が

削った幻は

落日で揺れ

枷を続ける

 

讃美殺しは

稿に半泣く

韻の肉塊を

栞が暗記し

 

切な文学が

創った魂は

深窓で熟れ

神を咎める

 

 

「烏の役目」

瞳の愛読者は

苦悩を喜んだ

哀しい怨嗟で

光彩が映えて

 

君は戦死して

無罪に還った

満月が秘めた

氷菓子を遺し

 

泪の回遊魚は

不毛を寛いだ

空しい弱音で

結実が褪せて

 

僕は孤立して

詩篇に至った

海風が融けた

麻酔剤を想い

 

 

「雨の義眼」

薫る下着は

元始の恥で

赤い因果を

刻印してる

 

罪の林檎を

唇で触って

禁忌な恋は

悪運に点く

 

抛る帽子は

未来の柄で

浄い無益を

懐妊してる

 

空の兵器を

魂で計って

一途な嘘は

切願に熟む

 

 

「モード」