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ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


月の友人が

暗鬱を照る

茫漠な闇は

脳裡に宿る

 

罪は残痕し

深く難じる

悲愴に暮れ

病が暴れる

 

藍の親戚が

追憶を塗る

生鮮な嘘は

臓器に廻る

 

恋は滅亡し

聖く散じる

欠片に触れ

泪が溢れる

 

 

忘却曲線

苦しい孤児は

季節を怒鳴る

自堕落な街に

頬が冷やされ

 

地下鉄の雨が

約束を詠んで

摩耗した嘘は

遺伝子に睡る

 

淋しい夢魔

架空を真似る

気分屋な夜に

恋が燃やされ

 

避妊具の罰が

神様を裂いて

依存した贄は

稚拙美に踊る

 

 

「寵愛の端」

雨の造語が

窓を叩けば

幼き詩人は

文法に泣く

 

寒い寝室は

毛布が乱れ

微睡む歌で

音程を辿る

 

夜の偽名が

艶を孕めば

醜き姦夫は

扮装に笑む

 

悪い楽園は

血汐が流れ

渦巻く色で

光景を縛る

 

 

「薄暗い審美」

貴方の憎悪は

風波に乗って

静かな奈落へ

深く沈下する

 

愛撫を怖れて

制止する瞳は

小指が離れて

女神に還った

 

詩人の恋慕は

星空に散って

愚かな聖地へ

高く浮揚する

 

死生を忘れて

流転する蕾は

言葉が溢れて

残花に祈った

 

 

「交錯讃歌」

電圧の声が

裏で憤懣し

嘖むように

虫歯を磨く

 

鋭い稲妻で

正気を葬り

高温の幻に

耽溺してる

 

文法の色が

底で氾濫し

導くように

手首を刻む

 

醜い短編で

教義を詐り

才覚の冠に

憧憬してる

 

 

「シック」

皮肉屋な鯨が

哀しく佇んで

僕に沈下する

破滅を囁いた

 

憎悪に暮れて

神託を摩耗し

忙しい惨敗が

肩甲骨で熟む

 

不器用な荊が

淋しく慄いて

君に萌芽する

母性を育んだ

 

素顔に触れて

結末を看護し

美しい肯定が

失楽園で咲く

 

 

「愁い遊民」

悪意が導く

仮葬の列は

夜に疲れて

柩を送った

 

贄の未練は

懐古を患い

遺る言葉が

非情に煌く

 

錯誤が嘖む

死生の夢は

罪に溺れて

命を辿った

 

謎の不貞は

真理を促し

至る末路が

無力に佇む

 

 

「人造アダム」